小馬命婦(清少納言の娘)の史料

2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』では、主人公・紫式部の友人として清少納言が描かれていました。ドラマ中の清少納言は、いままで自分が清少納言に対して持っていたイメージに、とてもマッチした性格の人物として描かれていたと思っています。

ところで、清少納言には、小馬命婦という娘がいとされています。(なお、ウィキペディアには「上東門院小馬命婦」として項目が立っています。)

この情報は、研究者の書いた書籍やネットの情報でみていたのですが、根拠となる史料を確認しようと、先行研究で記載があるとされている『範永集』を閲覧しました。そうすると、下記の記載がありましたので、紹介させていただきます。

史料『範永集』(出典 宮内庁書陵部『桂宮本叢書 私歌集三』養徳社 1952年)

    女院にさふらふ清少納言かむすめこまかそうしをかりて、かへすとて

  いにしへの よにちりにけむ(るヵ) ことのはを かきあつめけむ ひとのこころよ

    かへし

  ちりつめる ことのはしれる 君みすは かきあつめても かひなからまし

註 『範永集』:藤原範永の歌集 「女院」:上東門院(藤原彰子) 「こま」:小馬命婦

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